ワタリガニ

ワタリガニ(渡蟹)は、ワタリガニ科に属するカニの総称であると同時に、ワタリガニ科のガザミ、イシガニの別名でもあります。

中国では青蟹とも呼ばれ、甲羅のかたちからヒシガニという別名もあります。

特徴は甲羅が菱形であること、色が暗緑色または黄褐色であること、下の脚が平べったいことです。

甲羅の長さは7センチから9センチほど、幅は15センチから20センチほどとなっています。

主に水深5メートルから20メートルの砂泥域に生息し、エビや小魚を食べる肉食です。

津軽海峡や九州、韓国、中国の内海である東京湾、伊勢湾、瀬戸内、有明海などで漁獲されています。

旬は1月から4月で、卵を抱える6月から9月もお勧めとなっています。
基本的に卵を抱えている雌の方が人気があり、高額で取引されることが多いのです。

春や夏の時期は雄、冬は雌が美味しいとされています。
独特な旨味があること、足の付け根に身が多くて、カニ味噌や卵巣が美味しいことが人気の秘密となっています。