タラバガニ

タラバガニ(鱈場蟹)とは、名前に「カニ」とついていますが、実際はヤドカリに分類される種類です。
タラバガニという和名は、生息域がタラの漁場と重なり、タラが漁獲される場所で同じように漁獲されることに由来しています。

海生のヤドカリの一種で、カニによく似ていますが、脚が3対で蟹より1対少ないという特徴があります。
ハサミを含めて足が8本しかないのが最大の特徴と言えます。

ハサミ脚は右側が大きく、全身が棘のような突起で覆われていて、甲羅は丸みのある五角形となっています。
生きている時は背中側が暗紫色、腹側が淡い黄色をしていますが、茹でると赤橙色に変化します。

甲羅の大きさは雄だと25センチほど、脚を伸ばすと1メートル以上と大型です。
雌はやや小さめで、10センチほどとなっています。

見た目が似ているアブラガニとの見分け方は、甲羅の中央に「H」型の溝があって、その中に6つの突起があることです。
北海道以北に生息しており、旬は11月から3月頃となっています。